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第1章 介護福祉士とは・試験のしくみ ・ レッスン1-3

受験資格のルートは?実務経験3年と実務者研修

約5分 ・ 公開日 2026-10-06

このレッスンの問い

介護の仕事を3年以上続ければ、それだけで介護福祉士国家試験を受けられると思いますか?

読む前に、答えを少しだけ予想してみてください。当たっていなくても大丈夫です。

前のレッスンの復習(1問)

本文に入る前に、前のレッスンを思い出してみましょう。

レッスン1-2から

Q1. 前のレッスンの復習です。介護福祉士の秘密保持義務に違反した場合について、正しいものはどれでしょう?

答えを見る

正解: 2. 1年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金の対象になる
正解は「1年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金」です(第50条)。秘密保持義務は介護福祉士でなくなった後も続きます。

01受験資格のルートは4つ

受験資格のおもなルートは、養成施設・実務経験・福祉系高校・EPA(経済連携協定)の4つです。

社会福祉振興・試験センターの資格取得ルート図は、受験資格を4つのルートに分けています。養成施設、実務経験、福祉系高校、EPAです。受験資格に、国籍・性別・年齢・学歴などの制約はありません。

養成施設ルートは、指定された学校や養成施設で必要な知識と技能を学んで卒業する道です。福祉系高校ルートは、高校で決められた教科目と単位を修めて卒業する道です。

EPAルートは、インドネシア・フィリピン・ベトナムから来た候補者が、働きながら研修を受けて資格を目指す道です。在留資格「特定技能1号」「技能実習」で働く人は、実務経験ルートになります。

02実務経験ルートは、3年の経験と実務者研修の両方

実務経験ルートでは、従業期間3年以上(1,095日以上)かつ従事日数540日以上の実務経験と、実務者研修の修了の両方が必要です。

実務経験は、2つの条件を両方満たす必要があります。在職期間である従業期間が3年以上(1,095日以上)で、実際に介護等の業務をした従事日数が540日以上です。

従業期間には産休・育休・病休などの休職期間が含まれますが、従事日数には休暇や欠勤の日は数えません。1日の勤務時間は問われず、試験を行う年度の3月31日まで通算できます。

そのうえで、実務者研修の修了が必要です。期間は6か月以上、授業は450時間以上で、昼間・夜間・通信などの形で開かれています。「実務経験3年以上」だけでは受験できません。

03養成施設の卒業者には、期限つきの経過措置がある

令和8年度末までに養成施設を卒業する人は、卒業後5年間は試験に合格しなくても介護福祉士になれますが、令和9年度以降の卒業者は合格が必要です。

平成29年度(第30回)から、養成施設ルートも国家試験の受験が必要になりました。ただし、令和8年度末までの卒業者には経過措置があります。卒業後5年の間は、試験に合格しなくても介護福祉士になれます。

この5年の間に試験に合格するか、5年間続けて介護等の業務に従事すると、5年経過後も登録を続けられます。令和9年度以降に卒業する人は、国家試験に合格しなければ介護福祉士になれません。

自分がどのルートに当たるかは、学歴や働き方で変わります。申し込みの前に、試験センターのルート図で必ず確かめましょう。

ルートおもな条件
養成施設指定された学校・養成施設を卒業。令和8年度末までの卒業者には経過措置あり
実務経験従業期間3年以上(1,095日以上)かつ従事日数540日以上+実務者研修の修了
福祉系高校高校で決められた教科目・単位を修めて卒業(入学年度により条件が異なる)
EPA経済連携協定にもとづく介護福祉士候補者として、研修を受けながら就労
受験資格のおもなルート(社会福祉振興・試験センターの資格取得ルート図をもとに作成)

あなたの場合は?

あなたが今の働き方で受験を目指すなら、どのルートに当たりそうですか?足りない条件はありますか?

答えを書く必要はありません。少し思い浮かべるだけで、記憶に残りやすくなります。

覚えるのはこの3つ

  1. 受験資格のおもなルートは、養成施設・実務経験・福祉系高校・EPAの4つ
  2. 実務経験ルート:従業期間3年以上(1,095日以上)かつ従事日数540日以上+実務者研修
  3. 実務者研修は6か月以上・450時間以上。実務経験だけでは受験できない

TERMSこのレッスンの用語

実務経験ルートWork experience route

介護の実務経験3年以上に加え、実務者研修を修了して受験資格を得る道すじ。実務経験だけでは受験できない。

実務者研修Practitioner training

実務経験ルートで受験するために必要な研修。期間は6か月以上、授業は450時間以上。

従事日数Days engaged in care work

雇用契約にもとづき、実際に介護等の業務をした日数。休暇・欠勤などの日は含まない。

LESSON 1-3 の確認

確認問題(全3問)

本文を見ずに答えてみましょう。思い出そうとすることが、いちばんの復習になります。

Q1. 実務経験ルートで受験するために必要な条件として、正しいものはどれでしょう?

答えを見る

正解: 2. 従業期間3年以上かつ従事日数540日以上の実務経験と、実務者研修の修了
正解です。実務経験の2つの条件を両方満たしたうえで、実務者研修の修了が必要です。

Q2. 実務者研修について、正しいものはどれでしょう?

答えを見る

正解: 1. 期間は6か月以上、授業は450時間以上
ここがポイントです。実務者研修の期間は6か月以上、授業は450時間以上で設定されています。

日常の場面で考える

Q3. Fさんは介護施設に3年4か月在職していますが、育休があったため、実際に介護をした日は500日です。実務者研修は修了済みです。今の時点で、実務経験の条件はどうでしょう?

答えを見る

正解: 2. 従事日数が540日に届かないので、まだ満たしていない
従業期間と従事日数は両方満たす必要があります。育休は従業期間には含まれますが、従事日数は実際に介護をした日だけを数えるので、500日では足りません。

レッスン1-3はここまでです

迷った問題は、その見出しの本文を読み直してから次に進みましょう。間違えた問題は復習ページに自動で入ります。

第1章 介護福祉士とは・試験のしくみ のレッスン一覧
  1. 1-1介護福祉士とは
  2. 1-2介護福祉士の義務
  3. 1-3受験資格のルート
  4. 1-4試験のしくみ
  5. 1-5学習計画

講座の目次(全12章)へ

出典(5件)
  1. 社会福祉振興・試験センター「受験資格(資格取得ルート図)」
  2. 社会福祉振興・試験センター「実務経験+実務者研修」(従業期間・従事日数)
  3. 社会福祉振興・試験センター「実務者研修」
  4. 社会福祉振興・試験センター「EPA(経済連携協定)」
  5. 近畿厚生局「介護福祉士実務者研修に関するよくあるご質問Q&A」